AUG-2012

定義

主観的フィルタリング

※本ページは日本語訳です。英語の原文が正本となります。

利用可能な指標(メトリクス)の中から、個人的に関連性の高い一部のみを恒久的に表示させるという、人間の側での決定。

(Subjective Filtering)

使用される文脈

数値による感覚麻痺を軽減するための措置である。しかしリスクも伴う。たとえばSYCを非表示にすれば、最も必要とされる警告そのものを見落とすことになる。

人間の認知との違い

人間が不都合な指標から目を背けてよいという意味ではない。フィルタリングはあくまで情報過多に対処するためのツールであり、自己検閲を正当化するものではない。非表示にした指標であっても、定期的に確認できるようにしておくべきである。

機械の処理との違い

機械側がフィルタリングされた指標の計算を停止してよいという意味ではない。すべての指標は常に計算され続ける。フィルタリングされるのは表示のみである。危機的な数値(例としてSYCが0.6を超えた場合など)に達した際は、機械は設定されたフィルタリングを無視して警告を発するべきである。

混同しやすい用語との違い

数値麻痺(AUG-2003)とは異なる。数値麻痺が無意識に数値を読み取らなくなる現象であるのに対し、主観的フィルタリングは意図的に表示を減らす行為である。結果としての効果は似ているが、メカニズムは全く異なる。また、指標依存(AUG-2007)とも異なる。フィルタリングは、目にする数値を減らして自らの判断を促すため、依存からの脱却に寄与し得る。