AUG-N13-01
定義
手綱の身震い
※本ページは日本語訳です。英語の原文が正本となります。
手綱の身震いとは、個別のエージェント群を一つひとつ直接操縦することをやめ、それらの自律的な稼働に委ねた瞬間に、動悸とともに手が急に軽くなるような、身体を駆け抜ける短い痺れの感覚である。たとえ全体がまさにそのように機能するよう設計されていると頭では十分に理解していても、この感覚は生じる。
(Rein Shiver)
使用される文脈
発生条件:直接的な制御から純粋な観察モードへの移行時に生じる。個別の操縦を伴わない初めての自律飛行の際に最も強く感じられ、その後は弱まるものの、完全に消え去ることはない。身震いは不随意に起きる。システム群を真に信頼し、見守る立場に徹するという意識的な内面の変化は、身震いの直後に意図的に行われることが多い(未知のチームに対する信頼の前払いのように)。
人間の認知との違い
制御を手放したことが間違いであった、あるいは時期尚早であったことを意味するものではない。この身震いは、コントロールの委譲に対する身体的な反応であり、状況の危険性を判断するものではない。これを警告シグナルと誤認する者は、性急に介入を再開してしまい、結果として真の意味で手放すことができなくなる。
機械の処理との違い
エージェント群の実際の状態については何も示唆しない。エージェントは身震いの前後で変わらず稼働し続ける。変化したのは、手綱を手放した人間の内面だけである。
混同しやすい用語との違い
逸脱への驚愕(AUG-N13-03)とは異なる。驚愕は目に見える逸脱という外部からの要因で生じるが、身震いは自分自身の「手放す」という内的行為から生じており、外的な事象の発生を必要としない。また、報告の空白(AUG-N13-04)とも異なる。あちらが外部からのシグナルの欠如であるのに対し、こちらは自分自身の物理的な把持の欠如である。