AUG-XSP402-04

定義

道筋への信頼

※本ページは日本語訳です。英語の原文が正本となります。

道筋への信頼とは、結果そのものからではなく、そこへ至るまでの可視化された道筋から育まれる信頼のことである。提示された推論過程は差し伸べられた手であり、根拠のない単なる結果は閉ざされた扉に等しい。

(Path Trust)

使用される文脈

発生条件:ある主張が、論理の展開を伴って提示されるか否かによって生じる。単に「何が」言われたかだけでなく、「なぜ」それが導かれたのかを確認できた瞬間、その主張の妥当性を検証する前であっても、ユーザーのその情報に対する向き合い方が変化する。

人間の認知との違い

提示された根拠が常に正しいとは限らない。流暢に語られた推論過程は、その結論と同様に捏造されたものである可能性がある(差し伸べられた手が空である場合もある)。道筋への信頼には、その道筋自体に対するサンプリング検証が不可欠である。それがなければ、過程の可視化は単なる体裁の良い包装に過ぎなくなってしまう。

機械の処理との違い

テキスト量が多ければ多いほど信頼に値する、という意味ではない。長く見せかけただけの道筋は、正直に提示された根拠のない結論よりも悪質である。機械は実際に辿った道筋のみを提示し、暗闇の中にあった(ブラックボックス化された)箇所については正直に明言すべきである。

混同しやすい用語との違い

透明性のパラドックス(AUG-2004)とは異なる。あちらが情報開示の全体的な影響を問題にしているのに対し、道筋への信頼は、推論過程そのものが信頼の基盤となる限定的なケースを指す。また、限界の告白(AUG-XSP402-06)とも異なる。あちらでは自らの無知を認めることが支えとなるが、こちらでは提示された思考の道筋が支えとなる。