AUG-3121

定義

テンポの断層

※本ページは日本語訳です。英語の原文が正本となります。

自分が統率する集団内の各要素が全く異なるタイミングで応答を返してくるときに生じる、内的な落ち着きのなさである。ある要素は即座に反応し、別の要素は長い沈黙の後にようやく応答する。その結果、共有されているはずの拍子(ビート)の感覚が失われてしまう。

(Tempo Shear)

使用される文脈

引き金となるのは、システム内での応答時間が明確に乖離し始めたときである。速い要素と遅い要素、近い要素と遠い要素など、性質の異なる主体が混在する複合的な環境で発生する。この引き裂かれるような負荷は、待つという行為自体からではなく、自らの頭脳の中に異なる二つの時間の流れが並存しているという事実から生じる。

人間の認知との違い

これは反応の遅い要素に対する苛立ちではない。この感覚は、待たされる時間の長さによってではなく、二つの異なる速度を同時に保持しなければならないことによって生じる。人間は遅い要素を急き立てようとするのではなく、単一のテンポで進行させたいという自らの欲求を意識的に手放す必要がある。

機械の処理との違い

速度が不揃いであることが、必ずしもシステムとしての欠陥を意味するわけではない。複合的なシステムは、その性質上、不均一な速度で稼働するものである。この断層は統率する側の主観的体験において引き裂かれる感覚をもたらすのであり、システム自体に問題があるわけではない。各要素の速度を強制的に同期させても、必ずしもこの不快な体験が解消されるとは限らず、かえってシステム全体の能力を損なう恐れがある。

混同しやすい用語との違い

うなり(AUG-3123)とは異なる。うなりが応答の質(調和の乱れ)に関わるのに対し、テンポの断層は応答の時間(引き伸ばされた間隔)に関わる。また、遅滞者への注視(AUG-3125)とも異なる。注視が一つの弱い要素に固着する現象であるのに対し、テンポの断層は、たとえ弱い要素が存在しなくても、すべての時間が乖離することによって生じる。