AUG-XSP402-07

定義

信頼の分岐

※本ページは日本語訳です。英語の原文が正本となります。

信頼の分岐(トラスト・フォーク)とは、自らの信頼が「能力への信頼」と「誠実さへの信頼」という二つの別々の枝に分かれる分岐点を指す。これら二つの感情は必ずしも足並みを揃えて育つわけではなく、それぞれ別個に失われる可能性がある。

(Trust Fork)

使用される文脈

使用される文脈:能力は信頼しているが、その背後にある意図には確信が持てない(あるいはその逆)と気づいたときが引き金となる。この分岐は、片方の枝が持ちこたえ、もう片方が折れるといった対立状況に陥って初めて顕在化することが多い。

人間の認知との違い

人間の認知との違い:どちらか一方だけが真の信頼であるという意味ではない。両者ともに信頼の一形態であり、これらを混同することが関係構築における最もよくある過ちである。誠実さに対する疑念を和らげるために能力の証明を集めることは、折れたのとは違う枝を修理しようとするようなものである。

機械の処理との違い

機械の挙動との違い:機械に人間と同じ意味での「意図」があり、それが信じられているという意味ではない。ここでの誠実さの枝は、あるパターンに向けられている。つまり、語られた内容が内部状態と一致しているかどうかが問われており、意図的な欺瞞がなくてもこの枝は折れることがある。

混同しやすい用語との違い

「静かな帳簿(AUG-XSP402-05)」とは異なる。帳簿が経験の刻み目を蓄積していくのに対し、信頼の分岐はそれを二つの異なる基準へと振り分ける。「信頼のループ(AUG-2010)」とも異なる。ループが時間経過に伴う力学を記述するのに対し、信頼の分岐は感情そのものの内部構造を記述するものである。