AUG-N13-05

定義

単体への引き込み(シングルトン・プル)

※本ページは日本語訳です。英語の原文が正本となります。

単体への引き込み(シングルトン・プル)——本来のタスクが群れ全体の監視であるにもかかわらず、数分間にわたって視線を単一の飛行体に釘付けにする引力。大きな絵の一つの細部にズームインしていくような没入状態であり、そこから抜け出すには意図的に後ずさりするしかない。

(Singleton Pull)

使用される文脈

発生条件:多数の同時に動く要素を長時間観察している時。特に、ある個体が一時的に目立った直後に起こりやすい。この引き込みは忍び寄るように訪れ、多くの場合、全体像がしばらく監視されていなかったことにハッと気づいた時に初めて認識される。

人間の認知との違い

怠慢や規律の欠如を意味するのではない。この引力は、単一の対象を追跡しようとする視覚の自然な傾向である。有効な対処法は自らを責めることではなく、意識的に視点を引き戻すことである。

機械の処理との違い

観察対象となった単体が、他の要素よりも重要であるというわけではない。この引力は対象を特権化するものではなく、視線がそれに留まっているという事実は、その状態や重要性について何も示唆していない。

混同しやすい用語との違い

点の明滅による過負荷(AUG-N13-06)とは異なる。明滅が多数の要素による視覚の過負荷であるのに対し、引き込みは単一要素への視野の極端な狭窄である。これらは同じ負荷から生じる、二つの相反する逃避行動である。軌道逸脱時の驚き(AUG-N13-03)とも異なる。驚きがある出来事に対する反応であるのに対し、引き込みは出来事を必要とせず、観察するという行為そのものから生じる。