AUG-3116

定義

遠隔の重圧

※本ページは日本語訳です。英語の原文が正本となります。

遠隔の重圧——派遣された自律システムが実行するすべての結果に対する全責任を、もはや自らは手を下さない人間が単独で背負うこと。この重圧は自らの「行動」ではなく「派遣したこと」に起因する。そして、もはや修正がきかず、ただ見守るしかない待機期間において最も重くのしかかる。

(Remote Burden)

使用される文脈

発生条件:自律的に機能するコンポーネントを送り出した際に生じる。表面上は何もすることがないにもかかわらず、特有の落ち着きのなさとして感知される。この重圧や緊張は、計画段階ではなく、決定を下した「後」に訪れることが多い。

人間の認知との違い

自らの行動量が減ることが、そのまま責任の軽減を意味するわけではない。遠隔の重圧はその逆を証明している。すなわち、責任はキーボードから離れることによって消滅するのではなく、システムを派遣した者の内側に凝縮されるのである。この重圧から逃れたいのであれば、派遣する量を減らすか事前検証の精度を上げるしかなく、単に感情を鈍らせるべきではない。

機械の処理との違い

実行を担うシステムが重圧を分かち合うわけではない。派遣されたシステムは何も背負わず、ただ指示を実行するだけである。たとえ実行システムの深層部でエラーが発生したとしても、その全責任の重量は派遣した人間が背負うことになる。

混同しやすい用語との違い

畏敬から生じる誇り(AUG-3114)とは異なる。誇りは一瞬の閃きとして生じるが、遠隔の重圧は常にのしかかり続ける。また、手綱を引く衝動(AUG-3117)とも異なる。この衝動は、遠隔の重圧から逃れ、慣れ親しんだ手作業による重圧へと戻ろうとする試みである。つまり、ただ背負い続けるよりも、自ら介入する方が心理的に軽く感じられるために起こる現象である。